中国航天科技集団有限公司第六研究院第十一研究所(北京)(北京航天動力研究所)は、1958年に創立され、中国の液体ロケット動力事業の発祥地である。
中国は宇宙飛行の60年余の自主的な革新発展に伴い、多種の戦略ミサイルとキャリアロケット用の液体ロケットエンジンを開発した。成功に開発された中国第一世代水素酸素エンジン(YF-73)は中国を先進的な超低温高性能推進技術を掌握する世界でも数少ない国の一つにさせ、世界の先進国の行列に入った。さらに研究開発が進められた性能と信頼性を高めた次世代水素酸素エンジン(YF-75)は、現在も連続成功の記録を保持しており、世界的に有名な上段4つのエンジンの一つである。
2016年に初飛行に成功したYF-77、75 Dエンジンは、中国を宇宙大国から宇宙強国の仲間入りに押し上げた。中国の大型キャリアロケットの大推力水素酸素エンジンと先進的な上段エンジンの研究?開発を展開しており、肝心な技術上の課題を解決した。軽量、迅速な応答、高性能姿勢制御動力システムの面において、多くの自主的な知的財産権を有する国際先進レベルの成果を取得した。空間温度制御ポンプバルブは数回の有人宇宙船と目標飛行機器の飛行任務に成功し、更に宇宙ステーション、月探測プロジェクト及び衛星などの空間分野に幅広く応用されている。宇宙飛行の主動力装置、先進的な上段エンジン、姿勢軌道制御動力システム、新型エネルギーおよびその利用技術の四つの優位性のある技術を形成した。